JAPAN Design Resource Database

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デザイン資源のデジタルアーカイブ

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所蔵分類名称(登録名)

KOMORI

KOMORI

カテゴリー
  • #Product
制作年(初号)

2022

発売年

2022

製作者

德本達郎(株式会社ジャクエツ 社長)、紅谷浩之(医師 / オレンジキッズケアラボ代表 遊具監修)、田嶋宏行(株式会社ジャクエツ デザイナー)

販売元

株式会社ジャクエツ

製造元

株式会社ジャクエツ

サイズ

W2600 × D1300 × H1790mm

素材・技法

FRP、鉄

意匠登録番号

登録なし

肖像権・パブリシティ権保持者

該当なし

著作権登録番号

登録なし

関連リンク
所蔵についての問い合わせ先

株式会社ジャクエツ スペースデザイン&パブリックスペース開発課

誰もが揺れ体験を楽しむことができるブランコ遊具

詳細説明

「KOMORI」は、医療的ケア児たちや、医師であり医療的ケア児の支援活動にも取り組む紅谷浩之氏の監修、遊具デザイナー、そして地域のプレイヤーなど、さまざまな人々の協働によって開発されたブランコ遊具です。
身体の障がいにより姿勢の安定が難しい子どもや、景色の大きな変化や金属の冷たさなどの感覚刺激に過敏で痛みを感じてしまう子どもたちにとって、従来のブランコは遊ぶことが難しい遊具のひとつでした。その結果、遊びの場においても分断が生まれ、同じ空間で遊ぶことができないという課題がありました。こうした子どもたちも周囲の子どもたちと同じように“揺れる体験”を楽しめるようにしたいという思いから、KOMORIの開発は始まりました。
開発チームは、従来のブランコが障がい児を排除してしまう二つの要因に着目しました。
ひとつは「感覚刺激の多さ」です。一般的なブランコでは、目まぐるしく変わる景色、鎖の冷たさや金属の匂いなど、感覚刺激に敏感な子どもにとって負担となる要素が多く存在します。これに対してKOMORIでは、“こもり型”の構造を採用することで、外部からの刺激を和らげ、ブランコ本来の心地よい揺れを安心して楽しめる空間をつくり出しました。
もうひとつは「姿勢の安定性」の問題です。体幹の弱い子どもは従来の座席型ブランコでは落下の危険があり、利用が難しい状況にありました。KOMORIは、包み込むような形状にすることで姿勢を保ちやすくし、寝転んだままでも安心して揺れを感じることができるデザインとなっています。
実際の利用場面では、健常児がひとりで揺れを楽しんだり、複数人で入り込んで秘密基地のように過ごしたりする姿が見られます。一方で、医療的ケア児は大人の補助を必要とせず、自分の力で小さな揺れを生み出して楽しむ姿や、ゆったりとした揺れの中で穏やかに眠ってしまう姿も見られました。
公園などでの導入が進む中では、心の整理が苦手な子どもの“落ち着ける居場所”として機能したり、親子や友だちが自然と集い、記念写真を撮るスポットになったりと、遊具を超えて人と人をつなぐ場所としての役割も生まれています。
KOMORIは、既存のブランコから不要な刺激を“引き算”し、寝たままの姿勢でも遊べるようにすることで、純粋な揺れの心地よさを誰もが安心して体験できるようにした新しい遊具です。障がいの有無に関わらず、すべての子どもが自分らしく遊び、心地よい時間を共有できる――そのような“こもりの場”を生み出すことを目指しています。
アワード受賞歴
「障害の有無に関わらず誰もが遊ぶことができる遊具」の開発プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」にて、GOOD DESIGN AWARD 大賞(内閣総理大臣賞)(2024)、KIDS DESIGN AWARD 賞審査委員長特別賞(2023)。

 

photo by. Kyoko Kataoka