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デザイン資源のデジタルアーカイブ
所蔵分類名称(登録名)
YURAGI
YURAGI
- カテゴリー
-
- #Product
- 制作年(初号)
2022
- 発売年
2022
- 製作者
德本達郎(株式会社ジャクエツ 社長)、紅谷浩之(医師 / オレンジキッズケアラボ代表 遊具監修)、田嶋宏行(株式会社ジャクエツ デザイナー)
- 販売元
株式会社ジャクエツ
- 製造元
株式会社ジャクエツ
- サイズ
-
W2053 × D2053 × H419mm
- 素材・技法
鉄、膜材
- 意匠登録番号
意匠登録1738558
- 肖像権・パブリシティ権保持者
該当なし
- 著作権登録番号
登録なし
- 関連リンク
- 所蔵についての問い合わせ先
株式会社ジャクエツ スペースデザイン&パブリックスペース開発課
揺れ体験がつながるトランポリン遊具
詳細説明
「YURAGI」は、医療的ケア児たちや、医師であり医療的ケア児の支援活動にも取り組む紅谷浩之氏の監修、遊具デザイナー、そして地域のプレイヤーなど、さまざまな人々の協働によって開発されたトランポリン遊具です。この遊具の開発には、障がいのある子どもたちと健常児が“ともに遊ぶ”ということがいかに難しいかという課題意識が根底にあります。
障がいにより身体の自由が限られた子どもたちは、健常児が集まる遊び場に加わることが難しく、遊びの中で孤立してしまう現状があります。こうした「遊びの分断」は、子どもたちの発達や社会的な関わりにも大きな影響を及ぼします。
この課題を少しでも解消し、遊びを通して自然に関わり合える環境をつくりたい――そんな思いから生まれたのが「YURAGI」です。
YURAGIは、一般的なトランポリンのように大きく跳ねることを目的とせず、“揺れの共有”を楽しむことに重点を置いています。中央に穴を設けたドーナツ状の形状によって、大きな跳ねを防ぎ、寝たきりの姿勢の子どもでも安全に参加できるよう設計されています。健常児が跳ねると、その揺れが膜を伝って隣にいる子にも届き、同じ空間で一体感のある遊びを体験できます。これにより、身体を動かす力の差を超えて「一緒に遊ぶ」ことが可能になりました。
デザイン面では、障がい児向けという特別感を出さず、誰もが自然に接することができる形を追求しました。わずかな傾斜をつけることで体勢を取りやすくし、遊びながらリラックスできる空間を生み出しています。そのため、YURAGIは遊具としてだけでなく、親子の休憩場所やケアのスペース、子どもたちのコミュニケーションの場としても活用されています。
実際に利用された場面では、健常児が跳ねたり走ったりする姿と同じ場所で、医療的ケア児が揺れや振動を感じて楽しむ姿が見られました。両者が同じ空間で自然に関わる光景は、遊びの新しいかたちを示しています。
YURAGIは、医療的ケア児と健常児の間にある見えない壁をやわらかく取り払い、「ともに過ごす」ことを当たり前にするための遊具です。特別ではなく、自然に混ざり合えるデザインを通して、子どもたち一人ひとりの世界をやさしくつなぐ存在となっています。
アワード受賞歴
「障害の有無に関わらず誰もが遊ぶことができる遊具」の開発プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」にて、GOOD DESIGN AWARD 大賞(内閣総理大臣賞)(2024)、KIDS DESIGN AWARD 賞審査委員長特別賞(2023)。
photo by. Kyoko Kataoka